とんび大集合

 

     2011.10.30 東京都晴海埠頭


●力作ぞろい

今回の「とんび大集合」は、48人の参加がありました。初日はまず懇親会会場で一般展示が行われました。参加者は各自、8枚の「褒めシール」を持って「褒め合戦」に突入。一般参加の「やじうまシール」も70人が参加しました。

 今回の「大集合」は、事前申し込みにしたため準備がしやすかったのですが、申し込んで欠席の人、申し込んでなく参加の人が半々で、受付は結局てんやわんやになりました。結果的に数は同数になったので名札も参加賞も心配なし(途中では心配でした)の結果オーライ。

 

翌日は開会式のあと、上掲のように集合写真を撮影。そのあとで各自に自慢の凧を持ってもら記念撮影をしました(以降の頁に掲載。説明は「見せびらかシート」に書いてあった自慢です)。

 

大会当日は、むらのある弱い風。弱風から中風の風に向いた凧はよく揚がっていました。今回の参加で嬉しかったのは「長南とんび」の参加があったことです。当日の風は、長南とんびには可哀想でしたが、伝統の「とんび」の参加が大集合の重みを増してくれました。

 

大会当日の展示では、揚げることに夢中で欠席の凧もありました。また「営業活動」が盛んな参加者は、他の参加者にシールを貼るようにアピールするなど、楽しい場面もありました。前夜祭をふくめて、もう少し時間があれば、もっと自分の凧を自慢してもらうことができ、凧の「見どころ」「苦労の点」などが伝わって楽しい会になると思いました。

 

当日参加の人のなかには「見せびらかシート」が準備できていなかったり、写真がない人もいましたが、やはり「シート」は作り込んだほうががポイント獲得には有利のようです。もちろん気の利いた「自慢」を書くことも重要。次回は「見せびらかシート」もひと工夫して、自作の凧を大いに自慢してください。                                 

伊地知英信


羽根切り 

茂出木雅章(東京都)

事務局として活躍していた堤昭明さん(神奈川県)の遺作です。精密に作られた骨組みをご覧ください。展示したあとは皆さんの勉強のためオークションに出展します。写真は区長と写ります(参考展示)。

とんびちゃん 

伊地知英信(東京都)

盤鷹もできる簡単な凧を作ろうと設計。ハタとブラジルの喧嘩凧に発想を得て、六郷鳶の頭部(目玉)に敬意を表して垂直翼に。尾は風圧で絞られて垂直尾翼状(彦一凧風)になり安定感あり。本番はリップでと思っていましたが間に合わず。ネオ民芸調で勝負(8+5ポイント6)。

とんび擬 

菅沼義治(東京都)

市販の中国製「超大型鳥凧」をコピーした自作の鳥凧「とんび擬」を出品します。飛翔力は良く中風では最適です。一定方向の強風であっても割合安定して揚がります。まだ試作段階ですが、ほぼ完成に近づいています。是非褒めシールをよろしく(5+9ポイント25)。

 


ゆうゆうとんび 

藤井孝(千葉県)

今年は大変な年だったので来年は明るい年でありますように祈ってカラフルなトンビ凧を作ってみました(10+17ポイント4)。

龍ヶ崎とんび 

藤井雅子(千葉県)

左右の羽根の部分がうまく貼ることができたので微風でもよく揚がります(12+9ポイント4)。

六郷とんび凧 

幸田定雄(東京都)

どの子もみんなやさしいことです(13+5ポイント26)。

 


トビウオ凧 

井上義男(埼玉県)

サンマに似てますがこれはトビウオです。トビよりよくトビますよ〜。この凧が揚がってりるのを見た人はここにサインして。

(12+11ポイント8)。

六郷とんび凧 

天野誠二(東京都)

多摩の河原でよく遊んでいます。ツーカーのカラスと戦い戦いながら強風にも耐えながら陽焼けしました。ただいま傷のケア中です。タイミングがいいとカラスがやってきてトンビ凧のことを威嚇します。とんびはカラスに強いぞ!(1+6ポイント8)。

龍ヶ崎とんび 

青木得二(神奈川県)

龍ヶ崎トンビにトンビの絵を描きました(6+☆ポイント1)

☆凧作り指導のため揚げには参加できずです。


絆凧(七つの子) 

兼広勝年(山口県)

とんびの親戚です。とんびとカラスの喧嘩をよく見ます。カラスが追い、逃げるとんび? 晴海埠頭ではユリカモメが七つの子に恋をするか楽しみです。前夜祭にはパパとママが出席。七つの子は下の倉庫で寝ています(私は息子と娘に七つの孫が元気にいます)(8+10ポイント20)。

とんび連凧 山谷暁

(東京都)

カラフルな五羽のとんび。実はこのとんびが明日変わった連凧の頭になって虹を引っ張ります(5+5ポイント6)。

とんび羽根切れ 

辰井英雄(東京都)

今回は自慢の羽根切れトンビを3枚作ってきました。オークションにも出しますのでよろしくお願いします(一点は会報を印刷している六郷地元の光写真印刷に寄付されました…編輯子)。

(4+☆ポイント7)☆大会当日シートが出てなかったようです。


龍ヶ崎トンビ 新渡戸啓二

(東京都)

龍ヶ崎トンビにとり憑かれて八年。あれ、これ試行錯誤でこのごろようやくコツのようなものを見い出した気がします。この凧の比類ない上昇力にぞっこんです。愛好者募集中。情報交換をしましょう(5+☆ポイント12)

大きいトンビ 

小口峯一(山梨県)

尾白わしに似せて作ったトンビ凧です。組み立てが簡単です。毎年諏訪湖に飛んでくるワシに似ていると大変な評判です(9+3ポイント13)。

長南とんび 

亀滝哲男(千葉県)

長南とんびと言って風があればよく揚がります(当日風がなくて残念)(2+4ポイント1)。

 


金のトビ 

加藤浩三(愛知県)

本物の金箔貼りの凧です。金箔は10センチ四方で300円。12,000円分の金の凧です。左右の羽根の先に白い部分があるのがトビの特長です。みなさん金箔貼りの凧をご覧になったことがありますか? (13+5ポイント20)。

桜井トンビ 

加藤善実(愛知県)

良く揚がりますよ! 桜井凧は細工凧。日本が誇る農民文化の結晶です。日本一がんばろう! (2+3ポイント19)。

桜井凧とんび 

服部安彦(愛知県)

誰が揚げてもよく揚がる桜井凧が自慢です(3+4ポイント14)。


北斎とんび 

中村勝輔(愛知県)

文化7年(1824)〜9年(1826)、北斎工房の浮世絵「年始回り」「凧揚げ」にとんび凧が描かれています。この凧を再現。頭部が立体的な構造をしているのも面白いところです。安定してよく揚がります。豊国の作品にもこの形のとんび凧が描かれています(10+11ポイント13)。

創作とんび 

西山芳夫(神奈川県)

普段は丹沢の達磨が専門ですが、今回はとんびに挑戦! (18+16ポイント56)。

 

鳶に油揚げ 

武内芳夫(千葉県)

鳶にはやっぱり油揚げです。揚げは本物に見えるでしょう。最初は鳶にネズミを持たせていたのですが家族に「油揚げ」と言われてこうなりました。リップとカーボンで作りました。とてもよく揚がります(8+8ポイント1


四谷とんび 

柴田利昭(東京都)

江戸の空に揚がっていた四谷とんび。一鵬齋芳藤のおもちゃ絵『新版凧づくし』により作りました。青空に映える美しい凧です。体と翼が分割できます(11+8ポイント13)。

 

ペーパートンビ 

秋山幸雄(神奈川県)

たった一枚の折り紙で作った「とんび」のインドアカイトです。微風か無風のときは屋外でも揚げられます。小さな箱に入れてポケットに入れておけば、コミニュケーションのきっかけ最適です。ペーパートンビを漢字に置き換えると「紙鳶」となります(8+2ポイント8)。

ピーピーとんび 

佐藤定次(宮城県)

凧の材料は骨組(PPシート)を百円ショップで購入。これを切り抜きポリ袋(パン屋さんのポンパドール)を切り抜いて貼りました。抜群に安いうえに雨天でも揚げられます(14+13ポイント27)。


Tokyo Towerとトンビ凧 

寺田敏明(埼玉県)

東京大会なので鳥凧の製作者としては「東京タワー」と「鳥凧」のツーショットをイメージしました。長さは333メートルの実物の一〇分の一あります。まだまだ元気な東京タワー。「がんばろう日本」(10+12ポイント6)。

六郷トンビ 

加藤勝(東京都)

ただの六郷トンビではありませんよ。組み立て式です。両方の翼をはずすことができます。大きな羽根切れでも電車に乗ることもできます。揚げていれば本物のトンビも寄ってきますよ。地元の多摩川で飛ばすと鳴き声も出るよ(?)(10+☆ポイント28)

河原子トンビ 

本田克則(茨城県)

茨城県日立市の伝統凧です。絵柄、骨格、糸目は簡単で子供にも作れます。同じ骨組みですが、少し離れた地域に「婦くらすずめ」凧があります(5+3ポイント2)。

 


極楽とんび 

原田武俊(鹿児島県)

極楽とんび一号です。二号は赤とんびです。作るのは非常に(極めて)簡単です。持ち運びも分解できるので極めて簡単。材料代もほぼ〇円。うまく揚がるかは風のみぞ知るですが、風さえあれば揚がります。(☆+3ポイント16)

にせトンビ 

相川吉郎(石川県)

骨組みを模型グライダーの要領でやったら予定より重めに。ゆえに翼面荷重が大きく紙に揉み皺をつけて面積を一四%拡大。その結果、地面との接触時に融通がきき骨が折れにくくなりました。反省点は糸目中心が出しにくく飛姿勢がなかなか安定しません(☆+2ポイント10)。

親子トンビ 

清水広之(東京都)

三連のトンビ凧です。デザインは伝統の既製品を拡大コピーしたものですが骨を工夫してよく揚がるようにしました(4+☆ポイント3)


トンビ凧 

木村俊夫(広島県)

私の作ったこの凧には、本物のトンビが集まってきます。時には襲われて穴だらけになった凧を徹夜で修理することも。テレビや雑誌でも紹介されました。コンドル凧を作ってペルーで揚げたらこのように集まってくるのでしょうか? 夢ははるか南米の空のかなたに…! (6+☆ポイント6)。

石垣島どんび 

仲間清隆(沖縄県)

数年前から作り始めたクバの葉凧(ビンロウ)を応用。材料は天然の葉なので左右非対称です。バランスをとるのに苦労しました。風にのれば同じクバの葉を使ったシャクシメー(糸のぼり)を上昇させ、空中から、やはりクバの葉を放下させる計画。こうご期待! (10+17ポイント30)。

風車鳶丸 

市川勝志郎(新潟県)

新潟から鳶匠・凧市とともに「とんび大集合」に参戦。鳶匠・凧市とおそろいの唐草の法被を着ています! どうぞよろしく(11+15ポイント17)。


藤の鳶 

藤塚晴夫(新潟県)

今年三月、未曾有の東日本大震災が発生しました。とんび大集合に参加して空から応援します。そんな思いで作った鳥凧は、本物らしく我ながら立派なできばえ。顔に少し化粧をして「ツヤ」をだして良い♂♀になりました。コンディション上々。本番が待ち遠しい(9+16ポイント17)。

復興とんび 

福田伸宏(新潟県)

新潟の福島県境近くから参加です。大災害の一日も早い復興を願う復興とんびの一家です。今日は家族で来ていますが、父親が代表で参加します。父親は、興太郎(新潟生まれ)と言います。眼が鋭く厳つい顔ですが、気は優しくて力持ちです(7+12ポイント3)。

とんび鳥凧 

小林誠之(新潟県)

トビの鳥凧は今回で二羽目の作成です。まだまだ満足なものではありませんが、今回は尾羽根を極端に細くしぼって作ってみました(8+2ポイント5)。


とんび鳥凧 

小林道夫(新潟県)

新潟から東京へやってきたら都鳥(ユリカモメ)に変身しました。東京の空を飛びまわります。よろしくね(6+☆ポイント☆)。

 

友情トンビ凧 

荒井勝美(新潟県)

前事務局の堤昭明さんのお得意であった六郷鳶の羽根切れ。とても長いお付き合いをしました。堤さんの凧を見本に赤い色でバッチを作ったことがあります。今回はそれを凧にしてみました。題して「友情トンビ」。トビトビトンビでもいいです(6+8ポイント13)。

ブストンビ 

鈴木義昭(静岡県)

とんびが逃げていくとんび凧です(☆+☆ポイント☆)


とんび 

松本和夫・港(千葉県)

ワシはタカではない。トンビだ! (☆+3ポイント☆)シートが出ていなかったようです。本物の羽根で作られてます。

とんび 

杵渕清志(神奈川県)

(☆+☆ポイント☆)

子雀 

松坂芳朗(東京都)

会報の表紙を凧にしたのですが翼が短くて雀に見えます。可愛く揚げたいです(☆+3ポイント☆)☆大会当日参加です。


とんび 

榎本勝男(茨城県)

(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。

とんび 

石栗昭平(千葉県)

(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。

実朝トンビ 

大矢一男(神奈川県)

(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。


ぶっとんび 

平川雄太(神奈川県)

ネタです(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。

とんび 

櫻庭義造(青森県)

(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。

 

トンビ 

鈴木勇(神奈川県)

(☆+☆ポイント☆)☆大会当日参加です。



●とんびの有頂天

さて集計です。西山芳夫さんの「創作とんび」は34ポイントで「有頂天」。ちなみに「やじうまシール」も50以上とこれまたダントツ。

 「ゆうゆうとんび」藤井孝さん、「ピーピーとんび」佐藤定次さん、「石垣島どんび」仲間清隆さん、「風車鳶丸」市川勝志郎さん、「藤の鳶」藤塚晴夫さんは僅差の次点です。これらの皆さん以下も高得点の「とんび」が並びました。