うさぎ大集合

2011.1.2 東京都・板橋区


●本物も登場

1月2日、恒例の日本の凧の会新春大会が東京の江戸川河川敷で10時から2時まで開催されました。例年になく暖かで、前半は風がなかったものの、閉会直前には良い風が吹き、正月らしい凧揚げが楽しめました。

 

 昨年の秋季大会で企画した「せみ凧大集合」は、各自せみ凧を持ち寄って、自慢しつつ、おたがいに審査しあうという新しい試みでした。それは、凧を持参した人(参加者)が、自分以外の凧10枚に「これは気に入った!」と投票すというもの。誰の凧がたくさん褒められたのか、参加者全員が審査員になるという新しい「凧遊び」です。

 あえて一番や優勝という言葉を使わず、貼られたシールの数(ポイント)が多い凧の作者が嬉しい、つまり褒められて「有頂天」になるという洒落です。

 

 幸い、「せみ凧大集合」は、多くの参加を得て好評のうちに企画を終えることができました。

 次年度の東京大会では「とんび大集合」も計画されています。その「すきま」で、新春大会でも何か企画を考えようということになり、干支にちなんで「うさぎ大集合」を考えてみました。

 

今回の「大集合」は、会報とメール通信でお知らせをしたのですが、告知の期間が短く、参加者がどれだけいるのか少し心配でしたが、実際には27名もの参加をいただき、楽しい会となりました。参加した人たちの凧に対する熱意も並々ならず、次回の「とんび大集合」にもさらなる期待がもてました。

 また広い会場のあちこちでは、特に「大集合」にエントリーをせず、うさぎの凧、うさぎの人形、本物のうさぎを持参してくださる方もおり、遊びとしての巾も広がり、「そう来たか!」と呼びかけ人としては、ニンマリする場面もありました。

伊地知英信


うさぎ六角凧

福岡正巳

完全やっつけ仕事の凄い技。二時間で二枚作りました。

褒めてください。

8ポイント2

いろいろうさぎ

茂出木雅章

櫻庭義造さん、五十嵐正市さん、吉積信彦さん、市原卓生さんの

「うさぎ」を借りてこっそり参加。自分も卯年です。

福うさぎ

竹内義博

今回は、北九州戸畑からは参加できな

かったので写真で参加しました

4ポイント

 


さかさカラクリうさぎ

伊地知英信

大きな耳は風袋。赤いお目々は金銀のカラクリです。カラクリうさぎはお酒を飲

んで紙を貼っていたら逆さまに揚がるようになりました。事情をしらずに借りて

揚げていた人は苦労していました。次回は紙を貼り替えます.

12ポイント1

 立体うさぎ凧

井上義男

今、まさに、大空に向かってジャンプした瞬間を表現してみました。

精いっぱい広げたお耳、少しでも浮力をつけようと開いたお手手、

なんとも可愛いですね。まるまる一ヶ月かかって作りました。

お尻からみてもプリティです。  

17ポイント6

ブラインドうさぎ

小口峯一

企画を盛り上げるために参加しました。

13ポイント1


千葉のやな唐人

藤井孝

くびれがよく出来たと思います。

18ポイント3

 

 

波うさぎ

藤井雅子

うさぎが可愛く出来たと思います。

9ポイント4

 

 うさぎ行灯凧

加藤勝

今年は「うさぎ」の明かりで世の中を明るく照らすぞ!

七二歳老人パワー。

11ポイント


うさぎ

鈴木友一

日本一のうさぎ凧と思います。

11ポイント2

うさぎちゃん

ラリー・ホフマン

微風でもよく揚がる創作凧です。

6ポイント1

月うさぎ仙花凧

隅田忠夫

11ポイント

 


変形六角日の出うさぎ凧

吉田武久

4ポイント3

雪うさぎ

松坂芳朗

丸も四角、四角も丸。

この丸凧は、真ん中や横には竹骨が入っていません。

4ポイント

ミッフィー

福井栄

オランダ生まれ。

10ポイント


かほぴょん

江刺祐造

河北新報のマスコットキャラクターです。

7ポイント2

うさぎ連凧

山谷暁

連凧にうさぎ大集合。

6ポイント7

うさぎ角

鈴村源一

古いウサギ凧ですが。

4ポイント


うさぎ角凧

角ヶ谷三平

逓信博物館で紹介されていた卯年の年賀状を参考にしました。

5ポイント1

月野うさぎ

西村和幸

痛凧にあらず。月野うさぎ凧です。

5ポイント

龍トンビうさぎ凧

春田親邦

14ポイント15


袖凧

高木邦雄

ひとまわり前の干支の凧です。ご当地板橋で毎年活躍している袖凧。

古い凧を大切にしているのもポイントです。

6ポイント

六角うさぎ

松本和夫

せみ凧大集合に続いて企画を盛り上げるために参加しました。

4ポイント3

 

江戸角浪うさぎ

五十嵐正市

大集合のために新しく作った軽い江戸角です

(写真は別の凧。集合写真をご参照ください)

 


雪うさぎ

内山日出男

昔の広井力さんの作品を参考にして作りました。

12ポイント2

うさぎ

小関昇

閉会ぎりぎりに間に合いました。

1ポイント15



●うさぎの有頂天

開会式のあと、「お正月」の歌を唄い、記念撮影。そのあとで今回は、各自に参加の凧を持ってもらい、ご覧のように記念撮影をしました。凧と人がいっしょだと、また別の楽しさがあります。そのあと各自10枚の「褒めシール」を持って、参加した凧の「褒め合戦」に突入。なかには揚げることに夢中で、展示されていない凧もありました。「営業活動」が盛んな参加者は、他の参加者にシールを貼るようにアピールするなど、新しい「戦術」も開発されているようです。もう少し時間があれば、もっと自分の凧を自慢してもらうことができ、凧の「見どころ」「苦労の点」などが伝わって楽しい会になると思いました。また今回は「褒めシート」に写真がない参加が多かったのですが、写真があったほうがポイント獲得に有利のようです。もちろん気の利いた「自慢」を書くことも重要。次回の東京秋季大会では「褒めシート」もひと工夫して、自作の凧を大いに自慢してください。今回ご参加の皆様、やじうまの皆様、ありがとうございました。

今回の「有頂天」は10ポイント以上の10枚でしょうか?